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更新日: 2012年11月6日

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私のお母さんは心が弱い。看護師って言う大変な仕事をしているのは分かっているけど、毎日のようにお酒を飲んで泣いて。

そんなお母さんをめんどくさいとさえ思ってた。

仕事が早く終わった日でも家のことは全部おばあちゃんに任せきり。そんなお母さんに怒られるのが本当に嫌だった。
ある時、些細なことで喧嘩して『家のことなんもしてないのに母親ぶんな』って言ったこともあった。

いま、実家を離れて寮で暮らしてる私はお母さんの誕生日に手紙を送った。

届いた日にお父さんとお母さんからいっぱいメールが来てた。ひとつひとつのことに大袈裟ってほどに反応してくれて感謝してくれる家族が大好きで、手紙ひとつでこんなにも喜んでくれて私もすごく嬉しかった。
お母さんから来たメールのひとつに、『家のこと何もしないで、子育てもロクにしなかったのに、いい子に育ってくれてありがとう。我慢しなくていいんだよ?たまには、わがまま言って甘えていいんだよ!私がわがままやめる!今は、逆だよね』っていうのがあった。

私はこのメールを見て号泣した。

本当はわかってた。
お母さんの仕事がどんなに大変で、つらいかを。でも自分のことしか考えられない私はそんなお母さんの話を聞こうともしなかった。それでもこんな私をいい子だって言ってくれるお母さんは、本当に優しい心を持っているんだなって。弱いなんて思ってた自分が恥ずかしくなった。

いま私はお母さんと同じ看護師を目指して毎日勉強しています。
自分と同じ看護師を選んでくれた嬉しさで、いろんな話をしてくれます。でもいつも最後には『自分の子どもには、看護師になってほしくない。本当につらいから。』って泣く。

でもね、お母さん、私はどんなにつらくても、看護師になるって決めたの。

お母さんみたいになりたいから。