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更新日: 2012年11月6日

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10年前の今頃私の幼馴染みがこの世を去った。
原因は自殺だった。

当時の私は大学生で遊ぶことに夢中だった。

幼馴染みと同じ県の大学に行っていたのに、近い場所に住んでいたのに幼馴染みの異変に全く気付かなかった。

自殺当日の朝、幼馴染みから電話が2回あった。
電話に気付いていたけど、朝通学前で時間がなかったから、後回しにした。

その日の夜、別の友達から電話があった。
幼馴染みの訃報だった。

訳が解らなかった。
そして、私を後悔が襲った。

何ですぐに電話しなかったんだろう。
何ですぐに電話しなかったんだろう。
あの時電話をしていたら、何か変わっていたのかもしれない。
幼馴染みを失わなかったかもしれない。

そして、ごめん、ごめんね。
近くにいたのに。
私に頼ってきてくれたのに気付かなくって。後回しにして本当にごめんね。

私は当たり前のようにずっと一緒に居れるものだと思っていた。
お婆さんになるまでずっとずっと。

それを突然失うだなんて考えてもいなかった。

近くにいたのに心の闇を解ってあげられなくってごめんね。

命日。
訪れるたび、後悔し、涙が流れる。
どんなに後悔しても一緒に居た時間は戻っては来ない。

それは何年経っても変わらない。

今年の命日も幼馴染みの自宅に行って一年の出来事を報告した。
今年は結婚した年でもあって、それも報告したかった。

私は涙を必死にこらえながら、私は写真の中の幼馴染みとそのお母さんに言った。

結婚式に来てほしかった。
友人代表の祝辞読んでもらいかった 。

そして、思い出の写真だけは出席してもらったこと を。

おばさん、ありがとうって。

私がありがとうだよ。

心の闇は恐い。

自分で自分を殺してしまうから。

何よりも気付いてあげられなかった自分が悔しい。

もう自分の大切な人を二度とこういうことで失いたくない。