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更新日: 2012年12月21日

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今年10月末に、19年一緒に過ごした猫が亡くなった。ここ数年は糖尿病になりご飯は制限され毎日インシュリン投与。
食べたいのにご飯の量な決まってるからあげられない。そんな時はいつも悲しい声で鳴きご飯をせがった。私は可哀想でほんの少しだけ、家族に内緒であげていた。

日に日に弱り痩せていく。寝ている事が多くなった。
お医者さんにも半日単位の命だと伝えられた。
私は毎日、猫に語りかけ沢山撫でてあげた。
半日単位と言われたが1年近く頑張ってくれた。

亡くなる1ヶ月前には、何も食べられなくなり、寝たきりになった。
だけど、お水が欲しい時とトイレの時は、かぼそい声だかちゃんと教えてくれた。
私は毎日、隣で一緒に寝た。
そんなある日、寝ようと支度をしてお布団に入れると、大きな声で吠えだした。母がすぐに抱っこした。息をしていなかったが、何度もさすると、息を何度か吹き返した。30分くらいこんな事が続き、とうとう母に抱っこされながら息を引き取った。
家族全員に見守られて。

私は悲しくて悲しくて一晩中泣き、一緒に寝た。
折り紙でお花を沢山作って周りに飾ってあげた。

もう痩せて筋肉もなかったせいか、死後硬直も亡く、本当に眠っているようだった。

インシュリンや食事制限、本当は大好きなもの沢山食べたかったかな?
お外にも行きたかったかな?
お医者にいって検査も本当は嫌だったよね。
生きてて欲しいってゆう私たちの気持ちだけで、本当は迷惑だったかな?
ただ辛いだけだったかな?
ごめんね。。

だけど、19年も生きて私たちのそばにいてくれてありがとう。

私は、保育士をしている。猫が亡くなって、次の日、目がパンパンに腫れた状態で保育園に行った。
子ども達は『先生どうしたの⁈』とすぐに言ってきた。
訳を話すと、子ども達は頭を撫でてくれた。
しばらくすると、1人の男の子が、亡くなってしまった猫はどんな猫だったか聞いてくるようになった。『黒猫』と伝えると『目がそれじゃー真っ黒になるじゃん!ダメじゃん!』
と、少し訳の分からない事を言った。
私は
『目は黒じゃないよ。緑っぽかったかなぁー』
なんて話すと、
『それなら大丈夫ー♪』
と。。私は『???』がいっぱいだった。

そして今月。12月は私の誕生月。保育園の12月の誕生会の時に、その男の子が朝、袋をくれた。

私:『何かなぁー?』
男の子:『何でもないよー♪』

開けて見ると、折り紙で折った黒猫だった。もちろん目は緑。
すぐに分かった。
男の子は、
『僕が先生が大好きだった猫ちゃん作ったから!そばにいるから淋しくないよ。ねっ?先生、お誕生日おめでとうー!』と、ぎゅうってしてくれた。
本当に嬉しくて涙が出た。周りにいた職員、保護者も一緒に涙してくれた。

まだこの子は、4歳児。
一生懸命考えて作ってくれた事、黒の折り紙だと、目が書けないから色を聞いてきたんだと。。
いろいろな思いが出てきて、何だか心がほっこり温まった。

先生、淋しくないよ。
大事にするね。
この猫の折り紙と、この男の子の気持ちを。

ありがとう。